松江の旅 初日

denka2004-07-17

今日土曜から海の日の月曜まで、3連休がとれたのでかねて準備の松江に向かいます。
今回は、正直仕事がテンコ盛りで、最後までどうころぶかわからなかったのですが、最悪夜になっても松江にたどり着く覚悟で、とりあえずお昼の指定席を取りました。
四国が起点だと、どうしても瀬戸大橋線の特急列車の帰りの指定席が一番とりにくいのです。
勢い、それから逆算してほかの指定席をとるのですが、今回は直前のお昼に、ためしに近くの旅行センターに行ったらすんなりと希望の列車がとれてしまいました。幸先がいいです。
去年はじめて松江に行ったときは名物の出雲そばを目当てに、夜は老舗の皆実の鯛めしという典型的観光客路線で攻めて見ました。
今回は、二年連続ということで前回行けなかった日銀松江支店とお茶席が観光の目玉、そしてウラの目玉は宍道湖七珍の味覚ということになります。

で、初日は、完全な「移動日」となりました。
前日に電話を入れたらホテルの掲示板で評判の「川京」が予約OKということで、19時に席を押さえてあります。
お昼過ぎに山のような荷物をしょって岡山行きの特急に乗りました。席は最前列の禁煙指定席です。途中、会社からの着信に冷や汗をかきながらおそるおそる上司の携帯に電話したら、とりあえず仕事の話は休み明けということになりましたので、ほっとして特急「やくも」で一路松江に向かいます。
JR時代からの電車特急は懐かしくていいのですが、ぜんぜん改装していないため席のすわりごこちはいけません。簡易リクライニングは新幹線のゆったりしたシートに慣れていた身にはちょっときついです。ノンストップの「スーパーやくも」でなかったせいもあり、腰の疲労を感じつつまたまた夏の松江にたどり着きました。
さて、今回は「移動日」ではありますが、ちょっとやることがあります。
バス停に並びながら、まだ乗り換えに時間があることを確かめたあと、テルサへ向かいます。
ここにある一畑の旅行社でまつえウォーカーの一日券300円也を買うためです。
幸い、目立つビルでしたし、その外側に看板が出ていました。うれしいことにまだ営業時間内です。
少し待ってから「まつえウォーカーの一日券、明日の分を売ってもらえますか」と聞くと、カウンターのお姉さんが二つ返事で請合ってくれました。前回使いませんでしたが、各種割引券のついた優れものです。今回は翌日の日曜はフルに観光できますのでこれが威力を発揮しそうです。

ホテルは、ちょうどカウンターが込み合っていました。
四人組の若い男女にホテルの兄ちゃんがちょうどおいしい店ということで「川京」をすすめていました。
予約をとっているのでこっちは余裕綽々です。前払いでチェックインし、部屋に入ります。
前の女の子たちにすすめていた浴衣をすすめてくれんかったということで、うちの助手はちょっとご機嫌斜めです。別に20歳まで受付という札はなかったように思うのですが・・・。(汗)
まぁ、事前に相談して予約しておくべきだったでしょうか。

部屋に入ると最上階でしたので窓から松江城天守閣がよく見えます。
あまり見晴らしは期待していなかっただけにちょっとうれしいです。
みると一雨きたみたいで、地面がしめっています。
いったん下に下りてから、用心のため傘を取りにもどりました。まぁ、地図によるととても近いところですから、一本あれば足ります。
ホテルの時計台が7時を打つのを合図にいざ出陣、さぁ、食うどぉ〜!

お店は、われわれ二人でちょうど満席でした。カウンターだけの小さなお店ですから、われわれがすわれるようにお客さんたちが場所を空けてくれました。
入り口のL字にようやくすわります。
ご夫婦と娘さんとおぼしきお姉さんの三人が忙しく料理を運んでいます。
となりの一人旅か学生らしい兄ちゃんがお勘定をして出ていきました。
やっとひとつ席が空きました。それから開店と同時に来たという四人組のおじさんおばさんたちが席を立ちます。
が、ご主人は、「今日はこれで閉店にしよう」とのれんをはずしにかかりました。まだ8時というのに、お客さんを入れ替えしないお店ははじめてで、驚きました。
どうも行列しながら食べるのが当たり前の生活をしていると新鮮な驚きです。

一座のお客は、話の内容から、ほとんどが別の土地から来た観光客と知れました。
ご主人もそれがご自慢のようです。

そして、出てくる料理は期待通り、おいしいの一言につきました。
ご主人自慢の創作メニューから奉書焼まで次々と宍道湖のおいしい魚が並びます。
建築探偵は、基本的に下戸で日本酒はなめる程度なのですが、魚にはやはり日本酒が一番です。
助手にお相伴して地酒をいただき、ほろ酔い気分で料理を次々と平らげて意気揚々とホテルに引きあげました。